投資とマクロ経済について

投資と全体の流れ

投資を始めてから気がついたことがあります。それは全体の流れから投資を読まないと、思わぬ痛手を見るということです。

例えば、株式投資において、急成長中の会社があったとします。その会社は毎年売上を伸ばしており、上場以来一度も赤字をだしていない先です。事業領域も成長分野で、欠点なしの会社です。しかしながら、人口減少が始まり、経済が停滞した辺鄙な小国の上場会社だとしたらどうでしょう。世界中の投資家が集まり、富が集中するアメリカの市場の会社と比べ、お金が集まるスピードは、当然のことながら遅くなり、その結果、成長速度も相対的に遅くなります。

世界全体の流れとして、アメリカに富が集中するようであれば、お金が集まらず、成長が鈍化している国の企業を買うよりも、何倍もお得になると思います。実際どのくらい投資効率が違うのか、アメリカと小国で同じ事業、同売上、同将来性、同利益等の比較対象があれば、おおよそわかるとは思います。

それでは、全体の流れとは何でしょう

世界全体の経済はどうなのか?世界経済は拡大方向にあります。世界の人口は増加の一途をたどり、テクノロジーの進歩は我々に新しい取引を生み出しています。今や400年前とは違い、ボタン一つで地球の裏側と取引できる時代です。我々の取引数は増加し、取引の質も向上し続けています。それに伴い企業の価値は上昇します。

では世界経済が拡大していく中、一番成長している国はどこでしょう。成長の定義にもよりますが、ここでは富が集まり、人口が増加しており、世界に新たな価値を提供している国と仮定すると、まず思い浮かぶのはアメリカです。

では、アメリカの企業の中で、どういった株が成長するのか。全体の流れを見て初めて銘柄に行き着くのが、投資の基本だと考えます。

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